サイドストーリー

2人の日常

僕の元へ1通のメールが来た。
件名には『レイブン試験の結果』と書いてある。

(ご…合格してるかな〜)

恐る恐るメールを開ける。
とそこには……
すぐさま僕は立ち上がり、家を出ると隣の家へけしかけた。
そしてドアをバタム!!と開けた。
するとそこには案の定奴が座っていた。

「俺じゃない!!!!」

僕を見るなりいきなり奴は叫んだ。

「まだ俺何にも言ってねぇ!!!」

「ゴメン……」

「え…あ…うん……じゃなくて!!!お前だろあのメール!!!」

すると奴はいきなり立ち上がると、机の引き出しを開けた。
そして

「来い!!!」

と僕に言った。
訳が分からないがとにかく覗いてみた。
とそこにはいけない本が…

ガバ!!!

「!?」

突然奴が引き出しを閉めた。

「見るな!!!」

「お…お前が見せてきたんだろ!!!!」

「あたりまえじゃん」

バシ!!

僕はぶった。

「!?…殴ったね…親父には結構殴られてるけど、母さんには殴られた事無いのに!!!!!」

「知るか!!!! 」

「で何?メールがどうしたって?」

「いきなり話題を戻すな!!!!お前だろあの無意味に行換えしてるメール!!!!!」

「知らん。」

「とぼけんな!!!最後に『HAHAHA』って書くのはお前以外いねぇ!!!」

「あっ、俺だ」

奴をのめしたあと、僕は家に帰りもう1度メールを確認した。
とそこに、のめし中に来たのであろう新着メッセージが。

『おめでとう。貴方は今日からレイブンとして認められました。』

と書いてあった。

「よ…よあっしゃーーーーーーーー!!!!!!」

嬉しさのあまり家中を駆け回ったとき小指をぶつけたので、明るい喜声が奇声にかわったのは言うまでもない。

それから1年が過ぎた。僕も結構腕に自身が持てるようになって来ていた。
その間に奴もレイブンとなった。が腕は一向に上がらないらしく、よくその腹いせにウィルスメールを送ってくる。
その都度僕はお邪魔する。

1通のメールが来た。

「お?依頼だな。…なになに。市街地で暴れているMTを破壊しろ…ほぅ」

支度を終えると僕は部屋を後にした。
するとそこで奴に会った。

「お?依頼か?」

「まあな。じゃ行ってくるは」

「逝ってらっしゃい」

「行ってきます」

「逝ってらっしゃい」

「行ってきます」

「逝っ…」

バゴ!!

「行ってきます」

「い…行ってらっしゃい…グフゥ…」

ACに乗り、僕は市街地へと向かった。
その途中で接近するACを確認した。友軍信号を出していたので同じ依頼を受けたレイブンだと思った。
でそちらを向いてみる。

「……来んなよ…」

確かに友軍だが、奴だった…

「HAHAHA!!!暇だったから来てやったよ!!!だから…」

ACが親指と人差し指で丸を作った。

「なんでお前に金やらにゃいかんのだ!!!!」

「いいじゃん。な?友達じゃん。ほらほら、だんだんあげたくなって来ただろう?え?我慢すんなって!」

僕は奴のACに足をかけた。

バキャ!!グベャ!!!ガガガガガ!!ガガガシャ!!

普通ならありえないほど奴は吹っ飛んだ。

「グボェ……い…一瞬お爺ちゃんが見えた……」

「逝って来い!!!!」

そんな感じで僕らは市街地へと向かった。
作者:エマイルさん