サイドストーリー

EPISODE 8  〜静止した都市の中で(後)〜
「こっちの方は俺に任せろ! アップルボーイとレジ−ナは反対側の敵をやれ!」
「はいっ!!」
第一波が来た。左側に三機、右側に二機。
「オープンファイア!!」
スケアクロウが叫ぶ。そして、激しい銃撃戦が起こった。
ドドドドドドドドド!!
カン、カン、カンッ!!
ドシュウウウッ!! ドシュウウウッ!!
カン、カン、カンッ!!
「くそおッ、装甲が固すぎる!!」
頑丈な装甲を持つスクータムCにあまりライフルやミサイルが効かない事に、アップルボーイは叫ぶ。
その途端、
ビシュウウウッ!!
と、緑色の閃光がアップルボーイの横を一瞬、通り過ぎたかと思うと、パワードスーツを貫いた。
コクピットごとブチ抜かれたスクータムCが、炎を巻き上げながら崩れ落ちていく。そして、爆発を起こした。
「・・・・・!?」
「装甲の硬いMTには、エネルギー系の武器が有効だ。ライフルとミサイルがだめならブレ−ドで対応すればいい」
「・・・・は、はい!」
スケアクロウのヒントに、アップルボーイは、そうか、ブレ−ドだ!ブレ−ドなら効くかもしれない!!と、閃いた。
「うおおおおっ!!」
アップルボーイはブレ−ドを発動させて、スクータムCたちに斬り掛かった。
「よし! それでこそレイヴンだ!!」
スケアクロウは褒め称える。
一方、レジ−ナは右側のスクータムCにロケット弾を何回か浴びせまくる。
「ロケット弾は強力な物を選んであるはずなのに、何であまり効かないのよッ!!」
レジ−ナは歯を食いしばる。その時、
「レーザーブレ−ドを使え!!」
と、スケアクロウの声が響いた。
「!! ・・・・これか!?」
レジ−ナは右腕のブレ−ドを発動させる。
「うおおおおおおおおっ!!」
レジ−ナはブレ−ドをスクータムCに突き刺した。スクータムCはスパークを走らせた後、爆発を起こした。
「それで良い」
スケアクロウはレジ−ナの方を見て、言う。
「・・・・・ありがとう」
レジ−ナは礼を言うと、持ち場に戻った。
「敵、第二波、接近!」
レインからの通信が入る。
「そこか」
スケアクロウは持ち場に戻ると、エネルギーライフルを通路の奥へ乱射した。
ドドドドドドドドドドドドド!!!!!
ガァン、バガァン、ガガガァン、バガガガァン!!!
ドバァァァァァァン!!!
通路の闇の奥で大爆発が起こる。どうやらMT部隊が来る途中にスケアクロウの弾を受けて爆発を起こしたらしい。
「第三波、来ます!」
レインの通信が入った。
今度はアップルボーイとレジ−ナの方だ。
「まだ戦力が残っているのか・・・・!」
アップルボーイは怯みそうになる。
「怯むな! 力の利はこちらの方にあるぞ!!」
スケアクロウが叫ぶ。
その途端、暗闇を破ってMT部隊が現れた。
「来たか!」
アップルボーイとレジ−ナはブレ−ドを翳してMT部隊に斬り掛かった。
ブレ−ドがスクータムCたちの一部分のパーツに触れるたび、次々と斬り落とされていく。
そして、頭と胴体だけになったスクータムCたちは崩れ落ちて、
キュバァァァァン!!!
と、爆発を起こした。
「よし! 素晴らしい働きだった」
スケアクロウは言う。
「ありがとうございます」
アップルボーイとレジ−ナは礼をする。
そして、モノレールの中の室内灯に電気が戻る。
「電力が回復した。全速力でこの地域を離脱する」
車掌からの通信が入ると、モノレールはその場を全速力で走り去っていった。
「キサラギの主力部隊は?」
スケアクロウはレインに通信を送る。
「キサラギの主力部隊は発電所の制圧に完了したとのこと、電力配給システムを完全に復活させたそうです」
レインの通信が入ると、
「・・・・作戦完了だ。帰還するぞ」
と、アップルボーイとレジ−ナに通信を送る。
「はい!」
と、二人の活気よい通信が戻ってきた。


武田です。
やっと後編が終わりました。
でも、前後編にして、後のクライマックスを延ばしておくのも、
なかなか良いやり方だと思いました。
次回は「ミラージュ部隊強襲」をもとに、話を作ります。
お楽しみに。
作者:武田 慎さん