サイドストーリー

第7話 それぞれの道(後編)
 レイヴン訓練場で…
辰「なんだよ!だから、こっちの店の方がうまいって言ってるじゃないか!」
鞠「いいえ!こちらの店の方が安くて美味しいです!」
辰「なんだと…」
鞠「なんですか…」
 案の定、辰也と鞠絵は食事の行き先についてロビーでもめていた…だがそこに
???「あの〜、お二人方…このお店なんてどうでしょうか?」
 不意に誰かが二人に声をかける…その人物はなぜか着物姿だった
辰「ん?この店は…」
 その人物が持ってきたカタログに辰也と鞠絵は目を通す
鞠「このお店…うん、なかなかいいですね♪そう思いませんか?」
 その店に満足した鞠絵が辰也にそう問い掛ける
辰「お、オレも今、そう言おうと思っていた所だ…」
鞠「あっ、どうもすいませんでした…そんなに私達うるさかったですか?」
???「えぇ、それはもう…」
 周りを見るとここにいる人全員が二人を注目している
辰「あっちゃ〜、こりゃ参ったな…」
???「ふふっ、痴話喧嘩も程々にしてくださいね」
鞠「ち、痴話喧嘩だなんて、私達そんな仲じゃあ…」
 その人物の言葉に鞠絵は過剰反応を示す
辰「まっ、なんにせよここにいるのはちょっと気まずいな…それじゃ、行こうぜ鞠
絵」
鞠「あっ、はい!」
辰「おっと、言い忘れる所だった…わざわざサンキューなこの店教えてくれてよ」
 さわやかな笑顔でその人物に辰也は御礼を言う
鞠「ん?なにやってるんですか〜?早く行きましょうよ、辰也さん」
辰「おっと、呼んだのはオレなのに遅れたらまずいな…じゃ、また縁があったら会おう…」
 そう言うとさっさと辰也は行ってしまう…しかしその後ろを見つめる一人の人物が…
???「はぁ…あのお方…ワタクシ…惚れました…」
 そう言い残しその人物も去っていった…

 次の日…辰也の自宅で…
辰「ふぅ、明日はみんな集合か…さて、最後の一日は…」
鞠「辰也さ〜ん、アリーナでの試合申しこみが来ましたよ」
 鞠絵から通信が入る
辰「ったく、間が悪いなぁ…まっ、最終調整にはちょうどいいかも…」
鞠「試合開始は……です。遅れないで下さいね」
辰「あいよ…じゃあ、すぐにでも家を出るから準備しといてくれ」
鞠「わかりました…つく頃には作業は終わってるはずですから」
 そう言って通信を切り辰也はそそくさと外出の支度をし始める

 アリーナ会場…
辰「よう、待たせたな」
 辰也はロビーにいる鞠絵に声をかける
鞠「そんな事ありませんよ、むしろ早いほうです」
辰「そうか?…で、今回の対戦相手は?」
鞠「えっとですね…今回は「辰也さ〜ん!」
辰「ふぇ?おわぁぁぁ!?」
 いきなり辰也に飛びつく人物…それは昨日辰也達に店を紹介してくれた人物であった…
???「また、会えましたね!辰也さん♪」
辰「あてて…えっと、君は昨日訓練場にいた…名前は?」
 そんな状況にも冷静に辰也は対処する
???「あっ、申し送れました…ワタクシの名は竜宮 春歌と申します」
 辰也の上に乗っている人物が辰也の問いかけに答える
辰「あぁ、よろしく…それよりそろそろどいてくれないか?」
 はたから見れば妖しい光景にしか見えない
鞠「そ、そうです!早く辰也さんの上からどいてください!」
春「あっ、失礼しました…興奮していたものでつい…」
 そう言って春歌は立ち上がる…
辰「よっこいしょっと…君がここにいるって事は今日の対戦相手は…」
春「はい、ワタクシですね」
 春歌がサラッっと答える
辰「それよか、なんでオレの名前知ってるんだ?たしかあの時名は名乗ってないはずだが」
春「あっ、その事でしたらコーッテクスの登録データを調べれば一発ですよ」
辰「あぁ、なるほどね」
 その答えに辰也は妙に納得する
鞠「えっと…辰也さん、そろそろ控え室に行ったほうが…」
 会話に取り残されていた鞠絵が声をかける
辰「おっ、もうそんな時間か…じゃあまた後でな」
 そう言い残して辰也は控え室に向かっていった
春「えっと、鞠絵さん…一つ聞いてもよろしいですか?」
 辰也がいなくなった後、春歌が鞠絵に質問をなげかける
鞠「はい?え、えぇ…かまいませんが?」
春「辰也さんは今、お付き合いしている方とかいらっしゃいますか?」
鞠「!?…い、今は…そうゆう方はいませんけど…」
 その質問に鞠絵はちゃんと答えているが明かに動揺している
春「とゆうことは…今は彼女募集中と言う事ですね♪」
鞠「いや、そ、そうゆうわけじゃ…」
 否定はしてみるものの、もはや春歌は話しを聞いていない
春「よし…この対戦に勝ったら…辰也さんに…」
鞠「なっ?…この子…本気ですか…」
春「鞠絵さ〜ん、有力な情報どうもありがとうございました♪…それじゃあワタクシも…」
 そう言い残し春歌も控え室に向かっていった
鞠「ど、どうしよう…辰也さん…」

 今回の戦闘フィールドは…マリンパーク…そう、周りを海に囲まれているステージだ
辰「シングルバトルなんて久しぶりだな…そう思わないか、鞠絵?」
鞠「……」
 しかしその呼びかけに鞠絵は答えない…
辰「鞠絵?おい、鞠絵!」
鞠「ひゃ、ひゃい!?なんでしょうか!?」
 辰也が叫ぶように呼ぶとやっと鞠絵は気がつく
辰「珍しいな、お前がボーッっとするなんて」
鞠「そ、そうですか?」
春「辰也さ〜ん、調子はいかがですか?」
 そこに春歌が通信をいれてくる
辰「調子ねぇ…まずまず好調かな」
春「それはよかった…本調子でない辰也さんを倒しても意味はありませんからね」
鞠「それって…(やっぱりあのときの事本気だったの…)」
辰「…とゆうことはオレに勝つ気満万ってことか」
春「はい♪そうゆうわけでこの試合は…勝たしていただきます」
辰「へっ!今までそう言って勝ったやつはいないぜ?」
春「では、そのジンクスは今日でおしまいですね」
辰「ほう、言うじゃないか…」
春「ふふっ、言いますよ…今回は勝たなくてはいけないのですから」
辰「その自信…オレが砕いてやるぜ!楽しみにしておけよ」
鞠「…時間です…切ります…」
 不意に鞠絵が出てきて通信を切る…その言葉にいつもの元気はなかった
辰「お、おい!そんな急に…」
鞠「試合開始直前です…」
 一言だったが辰也を威嚇するのに十分だった
辰「あぁ、わざわざすまないな…鞠絵」
鞠「かまいません…それより…それより今回の試合、絶対に勝ってください…」
辰「ん、なんでだ?」
鞠「理由は…あとでゆっくり話します…だから、勝ってください…お願いします…」
辰「う〜ん…よく解からんが…お前の頼みだ、絶対に勝ってみせる…」
鞠「辰也さん…!」
辰「あ、その代わりにオレが勝ったら…ちょっと話がある」
鞠「へっ?あ、はい…わかりました」
 その言葉を最後に試合が始まる…

 試合開始と同時に辰也は突っ込んでいくが…
春「あぁ…あの気迫…惚れなおしましたぁ…」
 とうの春歌はまだボーっとしていた
辰「なに言ってるんだ?あいつ…って、おい!あのままじゃ…」
春「はぁ…やはりワタクシが…」
辰「おい!足元見ろ!おい!春歌!」
鞠「あっ、そろそろです…3…2…1…」
 鞠絵が何かのカウントダウンを開始する…
春「ふぇ?足元…って、あぁぁぁぁぁ!?」
 春歌が気づいたときには…もうすでに海への落下が始まっていた
春「し、しま…キャァァァァ!」
 そして、春歌はそのまま海に落ち…沈んでいった…
辰「…え〜っと…これは?」
鞠「場外…つまり、辰也さんの勝ちですね」
辰「ちょっとまて!オレはこんな勝ち認めないぞ!もう一回だ!」
鞠「でも…勝ちは勝ちですよ…ですが、さすがにこれは…」
春「ぁぁぁぁぁ…」
 どんどん沈んでいく春歌の機体を見てさすがに哀れみの感情が浮かんでくる
辰「だろ?じゃあ…おい、レフェリー!再戦の準備だ!」
レフェリー「へ?あっ、はい…ホントによろしいんですか?引き上げて…」
 あまりのあっけなさに驚いていたレフェリーが辰也の提案を聞き返す
辰「構わん…だから早く引き上げてやってくれ」
鞠「辰也さん…」
辰「鞠絵…この機体はお前がチューンナップしてくれた機体だ…その機体と、オレの
  腕前を信用しろって」
鞠「えっ!?…は、はい!わかりました…じゃあ私も全力を持ってサポートします!」
 そう言っているといつの間にか春歌の機体が引き上げられていた
辰「へっ、頼もしい限りだぜ…じゃあ、いくぞ!鞠絵!」
鞠「はい!(私、あなたのオペレーターになれて…本当によかったです…)」
辰「ん、なにか言ったか?」
鞠「いいえ…何も…」
 そんなアクシデントを挟んで戦闘は再開された…

春「さっきは酷い目に会いました…はぁ、ついてません…」
 春歌がぼやいていると…
辰「ほら、ボーっとしてるとまた落ちるぜ?」
春「…そんな初歩的なミスはもうしませんよ…それでは竜宮 春歌…まいります!」
 そう言うとそれぞれの機体はお互いの射程内に入る
辰「そうこなくっちゃ!…鞠絵、サポート頼むぜ」
鞠「はい!辰也さん」
春「それでは先制攻撃と参ります…ミサイル・ロックオン!」
鞠「辰也さん、ミサイル…来ます!気をつけて」
 そう言った瞬間、大量のミサイルが辰也の機体を襲う
辰「こ、これは…」
 辰也は隙のないミサイル郡に息をのむ
春「この間合い…もらいました!」
鞠「いえ、まだです…辰也さん!前から3番目のミサイルを投てき銃で撃破してください」
辰「へっ?あ、あぁ…わかった、いっけぇーーー!」
 辰也が発射した弾が狙いどおりミサイルに直撃すると…
春「なっ?そんな…」
 次々に他のミサイルに誘爆し、ついにミサイル郡は跡形も無く消え去った
辰「へへっ…さすがだな、鞠絵」
鞠「当然です…油断しないで…次、また来ます!」
春「ここを…こうして…よし!…偶然は2回も続きませんよ…ミサイル・ロックです!」
 再び春歌の機体から大量のミサイルが発射される
鞠「今度は…えっ?そんな…」
辰「鞠絵、どうした?」
鞠「軌道が…今度のミサイルは軌道が読めません!」
辰「なにっ!?」
春「ふふっ…今回は、少々軌道修正データをいじらしてもらいましたから…
  今度のは見切る事は無理です!」
辰「くっ、大した技術だな…う〜ん、一つずつ撃ち落していては…間に合わんか…」
 迫り来るミサイルに対して辰也なりに対策を練って見るが…どうやらダメなようだ
鞠「…できました!右上約40度のミサイルに…今度はレーザーライフルで撃ちぬいて」
辰「よっしゃ!わかったぜ、狙いは…はずさん!」
 そう言って辰也は狙いをすまして…ミサイルにエネルギー弾を直撃させる…そして
春「そんな事をし…そんな!これを見切れるはずが…」
 誘爆するはずの無いミサイルが次々に爆発していく
辰「相変わらずさすがだな…鞠絵の読みは…」
鞠「そんな事ありませんよ、だって…」
辰「あ〜、話し長くなるから後でな…」
 そんな会話をしているかたわらで…
春「そ、そんな…ワタクシのプログラムがこうも簡単に破られるなんて…」
 春歌が自信のあったプログラムを破られたため…自信を失いかけていた
辰「ふぅ、もっと楽しませてもらえると思ったが…こんなものか…おい、鞠絵」
鞠「はい?」
 急に辰也が鞠絵に話しかける
辰「悪かった…ちょっと遊んでたわ、自分」
鞠「えっ?そ、それって…」
辰「つまり、今まで春歌の技量を計ってたわけだ」
鞠「そうですか…で、評価の方は?」
辰「これ以上は…やるだけ無駄かな。と、ゆうわけで片付けさせてもらうぞ!春歌!」
 そう言い放ち辰也が突っ込んでいく
春「くっ、ですが一つ手を破られただけです!まだ負けは決まってません!」
 春歌も迎撃体制に入る…が
辰「最初に比べて動きが鈍くなってるぜ!…いくぞ!」
春「し、しまっ…くぅぅぅぅ!」
 まず、辰也の機体から発射された投てき銃が直撃し、一瞬春歌の動きが停止する
辰「まだまだ!」
 そこに容赦無く発射されたエネルギーライフルのラッシュが
 春歌の装甲をどんどん吹き飛ばしていく
春「あう!あぁぁ!そ、そんな…」
辰「まずは…右腕!」
 そう言った瞬間、春歌の機体の右腕が宙を舞う
辰「次は…左足だ!」
春「あっ…いや…こんな事…キャァァァ!」
 そして左足も見るも無残な状態になりその場に機体が崩れる…
辰「ま、こんなもんか…」
 一瞬で辰也は勝負を決める
鞠「そうで「まだです!」
 辰也が勝利を確信し宣言しようとした時に春歌から通信が入った
春「ま…だ…です…これしきの事で…まだ!」
 もうすでに立っている事がやっとな機体でも…春歌は負けを認める様子がない
辰「…とどめだ」
 そう言って辰也が春歌に向かってエネルギーライフル発射する
春「くうっ!…あれ?当たってない…?」
 しかしそれが春歌に当たる事はなかった…しかしそれは
 春歌が立っている床を撃ちぬくために発射されたものだった
春「へっ?あ…あ…!キャァァァ!」
 音をたてて床が崩れ、春歌の機体が再び落下を始める…そして沈んでいった…
鞠「辰也さん…ちょっと酷いです…」
辰「そうか?頭部撃ちぬくよりはましだと思うが…」
鞠「フフッ…それもそうですね…それより」
辰「あぁ…約束どおり勝ったぜ!」
 沈んでいく春歌を尻目に二人は楽しそうに会話をしている…
春「な、なんで…こんな役ばっかり…」
 海中に沈んでいく中で春歌はそうぼやいていた…

 戦闘後ロビーで…
 戦闘が終わりロビーでくつろいでいるのは…辰也と鞠絵だった
辰「さてと…で、あの時言った話だが…」
鞠「えっ?は、はい!な、なんでしょうか?」
 いきなり真顔になって辰也が話しかける
辰「前から言おう言おうと思っていた事なんだが…」
鞠「え、えぇ…ど、どうゆう用件ですか?」
 その状況に鞠絵は動揺を隠せないでいた
辰「お前「た〜つ〜や〜さ〜ん…」
 そこになぜか水浸しになった春歌がやってくる
鞠「は、春歌さん!?どうしたんですか!その格好…」
辰「あ、あぁ…本当にどうしたんだ?」
春「これはですね…クチュ!…これはあの時ワタクシ海に落ちましたよね…グスッ」
 春歌はクシャミをしながらもその時の状況を説明し始める
辰「うん、見事に落ちていったな。だが、それくらいじゃ…」
 ACは水につかると動けなくなるが、コックピットの防水は完璧のはずだった
春「穴です…辰也さんの攻撃でコックピット付近に穴が空いたみたいで…クチュ!そ
れで」
鞠「で、その穴から水が入ってきて…それで溺れそうになったの?」
 春歌は無言でうなずく…
辰「ありゃ〜…そいつは悪い事したな」
春「グズ…じゃあ辰也さん…クチュン!ワタクシをこんな体にした責任とって下さい!」
 いきなり春歌がそう叫ぶ
鞠・辰「「へっ!?」」
 いきなりの事に二人は愕然とする…
春「グズッ…だからワタクシの体を…クチュ!こんなふうにした責任…とってください…」
辰「な…なんで!?それってただの…」
 聞こえを変えたらかなりの問題発言に辰也が焦りまくっている
鞠「そう来ましたか…春歌さん…でも、辰也さんはわたしませんよ!」
辰「へっ!?ちょ、ちょっと鞠絵…」
 かなりの問題発言を鞠絵も言い放つ
春「クチュン!グズッ…そうですか…じゃあ力ずくでも…鞠絵さん…いざ!」
 そう言って春歌が殺気をむき出しにし戦闘体制に入る
鞠「のぞむところです!さぁ!来なさい!」
 鞠絵も殺る気…もとい、やる気満々だ
辰「お、お前等!ちょっとまて!お前ってそんな性格だっけ!?」
 必死に叫んで見るがもう二人の耳には届いていない…
鞠「…あなた、流派はどこですか?」
春「仁真流…王竜派です」
鞠「それは奇遇ですね、私も仁真流神竜派です…相手にとって不足無し!」
 お互いの力量を測りつつ流派の確認を終え…
春「それでは…まいります!」
鞠「負けませんよ!」
 二人が一気に詰め寄る…しかし
辰「だぁぁぁ!お前等!いい加減に…」
 その間に辰也が割ってはいる
春「えっ!?辰也さん!?」
鞠「ちょ、辰也さん!」
 二人は躊躇したものの、その拳は止まることなく見事に辰也の腹と背中にヒットする
辰「うぐおはぁ!…が…ぁ…」
鞠「た、辰也さん!大丈夫ですか!?」
春「そ、そんな…辰也さん!しっかりしてください!」
 うめき声を上げる辰也に二人が同時に辰也に話しかける
辰「うぐぁ…お前等…こんな所でケンカするなよ…しかもヘタしたら血みるぞ…」
 苦しそうにわき腹をさすりながらも辰也は立ち上がった
辰「よっこい…い痛ぅ、どんな腕力してるんだよ…」
春「そ、それは…」
鞠「え…っと」
 2人ともいたずらが見つかった子供のように辰也から目をそらす
辰「とにかく、お前等二人がやりあったら危険極まりないからやめとけよ」
鞠「はい…すいませんでした…」 
春「それはそうと辰也さん…絶対に責任とってもらいますからね♪」
辰「だ〜か〜ら!なんでそうなるの!?」
鞠「そうです!それはただの風邪じゃありませんか!」
春「でも、ワタクシもう決めましたから♪辰也さんについていくって」
辰「だぁぁぁぁ!もういい!好きにしろ!」
 そこ一言で辰也の理性が完全に切れた
鞠「そ、そんな!辰也さん!気をしっかり保って」
辰「…へ?もしかしてオレ…今なにか…言った?」
 どうやら理性が完全に切れたため自分でも何を言ったか理解して無かったらしい
春「はい♪しっかりとこの耳で聞きました…好きにしろって♪」
辰「マ…マジかよ…」
鞠「もう、なに言っても聞きそうにありませんね…」
 こうして、辰也の周りに悩みの種が一つ増える事になった…

 ちなみに辰也が話したかった内容は…
辰「お前…いい加減この前貸した本、返せよな」
 だ、そうです…

                          第8話に続く…

 次回予告…もとい、舞台裏かな?
※これの人格は本編とは関係ない…?
 とある舞台裏…
努「なんで!?なんで主役なのに今回(7話後編)出番ないんだよーーー!」
 そこで努が悲鳴のような声を張り上げていた
咲「まぁまぁ、兄さん…落ちついて」
努「落ちついていられるか!なんで…なんでだーーーーーー!」
辰「ヒャッホー!ついに…ついに主演だったぞーーー!」
 その丁度反対方向で辰也が浮かれ気分でおおはしゃぎをしている
努「…くらえ、辰也」
辰「やっとオレの時代が…って、へっ?…があぁぁぁ!?へぶし!」
 そこに努が手から何かを発射したようだ…
辰「ぐほぁ…い、今のは…?」
努「あっ?あぁ、今のは“浮かれた奴撲滅波道砲バージョン1.98型”だ」
辰「そんな…無茶苦茶なもんが…」
努「あるんだよ、舞台裏だから…と、ゆうわけで…死ね」
辰「ちょ、ちょっとまて!冗談に聞こえない…」
努「当然だ…だって冗談じゃないもん♪」
辰「“じゃないもん♪”じゃねーーーーー!」
努「大丈夫、大丈夫…次の話にはちゃ〜んと無傷で出てくるから」
辰「そうゆう問題じゃ…うお!ひゃあ!だ、だから…」
 努はいきなり例のブツをぶっ放してきた
努「あはははははは!」
咲「あ〜あ、切れちゃった…じゃ、本来の目的の次回予告しますね〜」

 次回…久しぶりに全員集合!…と、しか言い様がない…
 しいて言えばまた新キャラ出てくる…くらいかな?
 しかし最近増えてばっかだな〜…ま、いっか♪人が多いと楽しいし
 じゃ、そんな所で予告終了〜

咲「次回も楽しみにね♪」
辰「だぁぁぁぁぁ!こ、こんな役…いやだーーー!!!」
努「あはははははは!逃げろ逃げろ〜」
咲「あ〜…もういいや…」
               
                            予告編終了!?
作者:キョウスケさん