サイドストーリー

〜恩人との再会、そして別れ〜
ガチャ
「失礼しました」
パタン
「よお、カトル終わったか?」
「ああ、何とか終わった」
「カトルは反抗組織に入隊するのか?」
「ああ、俺にはやらなければならないことがあるからな」
カトルはボソッと呟いた。
「やらなきゃならないことって何だよ?」
ジュンはその呟いた言葉を逃さなかった。
「それは秘密だ」
「お前教えろよ〜。仲間だろ」
ジュンはそういうとカトルに抱きついた。
「離れろ歩き難い」
「お前が教えない限り離れないぞー」
「お前はしつこいな。教えたくないものくらいお前にもあるだろ」
「いや、ない」
「お前は口が軽いんだな」
「そうだぞ、どうだすごいだろ」
威張って言うことじゃないだろ、とカトルは思った。
突然、サイレンが鳴った。
ウィン  ウィン  ウィン
[敵がこちらに向かっています第01小隊は発進して下さい第06小隊はすぐに発進できるように待機していてください]
「お、ちょうど俺たちの部隊が呼ばれたぞ急ぐぞカトル」
「分かった」
タッタッタッタッタ
「第01小隊発進する」
ボシュ
カタパルトから勢いよくMTが出て行った。
「お〜い、俺のACは何処だ〜?」
「あ、はいすみません全てのACはR・T社に預けてあります」
「何で預けるんだよ!」
「それがクラーク博士が・・・・」
「何だと!?あの爺さんに渡したのか!」
「誰だそのクラークという奴は?」
「ACとかの発明をしてる爺さんだ。造るのはガラクタばかりが多いがな」
「それなら俺達は何にで行くんだ」
「確かそこら辺に敵から回収した物があるんでそれを使って下さい」
二人は周りを見渡してみるとヴィクセンという機体が二機ほどあった。
「これかよ、まあいいか俺は青い方に乗るからカトルは赤い方に乗れよ」
「ああ、分かった」
タッタッタッタッタ
ウィン
〔システムキドウ〕
「旧式のパーツを使ってるのか」
ガシャン ガシャン
「何とか正常に動くようだな。ジュン、お前は大丈夫か?」
「中尉と呼べ、中尉と」
「ジュン中尉大丈夫か?」
「何とか動くぞ。カトル伍長はどうだ?」
「大丈夫だ」
「よし、呼ばれるまでここで待機だ」
基地の外では戦闘が始まっている。
「あ〜、うずうずしてくる〜!!」
「じっとしてられないのかジュン中尉」
「だってさぁ〜戦いたくてさぁ」
「第01小隊が苦戦しています!第06小隊の人は発進して下さい!」
「よっしゃあ!!行くぞ!!」
「その前に後の二人はどうした?」
「あの二人だったら、お出かけ中だ」
「そうか、分かった」
「ジュン、発進するぞ!」
ボシュ
「カトル発進する」
ボシュ
「どうやら敵はMDだけのようだ気をつけろよ」
「ああ、大丈夫だ」
「う、うわあーー!!」
ズドーン
「第01部隊が全滅だと・・・くそ!!」
「俺たちだけで何とかしろっていうのか!」
「やるしかないな中尉?」
「そんなの分かっている!俺に付いて来い!」
ボボボボボボボ
「了解、中尉」
ボボボボボ
[てきはっけんハイジョカイシ]
MDが近づいてくる。
〔レーダーニテキハンノウキケンキケンキケン〕
「これじゃあ、どこに敵がいるのかわからないじゃないか!!」
「落ち着け中尉」
「これが落ち着いていられるか!!こうなったら敵を見つけ次第破壊しろ!!」
「むちゃくちゃな事を言うなよ!!俺が先に行く、ジュンが俺の背後から掩護しろ」
「ちっ!しょうがない了解した」
ジュンは納得できなかったがしょうがなく言われたとおりにした。
ババババババババババババ!!
ズドーーン
ザシュ
ドーーン
[テッタイメイレイがだされたこの領域から離脱する]
ボボボボボボボ
〔テキ、リョウイキヲリダツニンムカンリョウ〕
「ふう、何とか終わったな」
「ああ、そのようだな」
カトルとジュンが基地に帰ろうとした時
〔ビビビビ!!ビビビビ!!〕
「何だどうした?」
〔テキガチカヅイテクルキケンキケン〕
「何だと!?何処からだ!」
「どうやらすんなりいかないようだな」
「貴様達を潰す!」
「こ、この声はまさか!?マサキか」
「カトル・・・・何でお前がそこにいるんだ!」
「マサキこそ何でそこにいるんだ!」
「俺は・・・妹の為に戦っているんだ」
「マイのために?」
「あいつらがこの基地を潰せば妹を返してくれると言った」
「マサキ、あいつらがマイを返すはずがない!」
「うるさい黙れ!!貴様達のせいで妹が苦しい日々を過ごしているんだ!!」
「・・・・・・・・マサキ」
「貴様にもこの苦しみを味合わせてやる!!」
ババババババババ
「く!!」
〔AP5000ニゲンショウ〕
「カトル、貴様がオウルドタウンに来なければ平和な日々が過ごせたはずだったのに!!」
「・・・・・・」
「俺は貴様をゆるさない!!」
「そうか・・・すまない・・・」
「っ!!貴様は謝ればどうにかなると思ってるのか!!」
「・・・それなら俺を殺せ」
「そうだ!!貴様さえ死んでしまえば!」
ボボボボ
「カトル死ねぇーー!!」
「・・・・・・」
カトルはその場からは動こうとはしなかった。
ザシュウウウ
「!!」
「何!!」
「カトル、何突っ立ってんだよ・・・」
ジュンはとっさに腕についていたシールドでカトルを守ったがブレードがシールドを貫いて右腕は火花を飛ばしながら大破している。
「ジュン!」
「お前、約束果たすとか言ってたよな・・・そういうのはな、果たしてから死ねよな」
「く!?邪魔が入ったか!」
「俺は大丈夫だから気にするな」
「次こそは死んでもらうぞ!」
ガキーーン
「受け止めただと!」
「すまない・・・・」
カトルは一言謝ると反撃に出た。
「やらせるか!!」
ザシュ
「ぐはっ!」
倒れたのはマサキだった。
「マサキ・・・・」
「カトル・・・・マイは俺の本当の妹じゃないんだ」
「!!」
「ルークさんの病院の前に置かれていたんだ」
「マイという名前はゆりかごの中に入ってた手紙に書いてあった」
「・・・・・・」
「俺はその子一生懸命育てた」
「・・・・・」
「・・・・・」
「もう、アイツには悲しい思いをしてもらいたくないんだ・・・・」
「マサキが死んだらもっと悲しむんだぞ!」
「これも決められた定めなんだ・・・・マイをよろしく頼む」
「マサキ!」
「もう、戦わなくて済むんだな・・・・」
「まだ間に合う!早くコックピットから出て来い!」
ズドーーン
〔テキゲキタイニンムカンリョウ〕
「俺は・・・」
ガレージにヴィクセン二機が収納された。
二人は廊下を歩いている。
「おい、カトル大丈夫か?」
「・・・・・・」
「カトル聞こえてるか?」
「すまんが、一人っきりにしてくれ」
「分かった」
ジュンはガレージの方に引き返した。
「くそ!!」
バン
カトルは思いっきり壁を殴った。
「俺は・・・!!」
ガチャ バタン
カトルは自分の部屋に入った。
「この手でマサキを・・・・」
カトルの手は震えていた。
「これからどうすればいいんだ!」
バン バン バン
壁を思いっきり殴った。
「俺は・・・・どうすればいいんだ」
カトルはマサキを殺した事で心に深い傷後が残った・・・・これから激しくなる戦いをどう乗り越えるのか?
カトルの頭の中ではまだマサキの声が響いている・・・・・。



     カト言
やっほー!!
 友を殺すのはかなり辛いな・・・・
 僕だったら速攻でグサッと^^;(ぇぇ
 友達はやっぱり殺せないな・・・・
 大切なんだよ・・・
 皆さんは友達を殺さないようにね^^(普通に殺さないだろ
作者:カトルさん