サイドストーリー

第四話 それぞれの考え
「おい!楚良!サカタインダストリィ!どこだ!ん?みんな居たぞ!こっちに来てくれ!」
ガンナーが大破した楚良の士翼を発見した。その近くにサカタインダストリィの中破デストラクティヴ.ゴッドを発見した。
「おい!二人とも無事か?」
「俺は、無事だが楚良が!」
「おい!楚良!くそ!みんなで運ぶぞ!」
シリウスが指揮をとって二人を下水場から本社へ輸送した。
サカタインダストリィは、軽傷だったが、楚良が重傷で緊急手術が行われた。
一命は、取り留めたが、一週間絶対安静と医師から言い渡された。
「楚良。大丈夫か?おまえ何と戦っんたんだよ?単に調査に行ったんじゃないのか?」
「そ、そうだ。オルテガ!上層部の人たちを急いで呼んできて!」
オルテガは、楚良が妙に焦っていたのが気になったが、急いで上層部の人たちを呼んできた。
「どうしたんだ、楚良。何かあったのか?」
「クライン。俺が、この前調査で向かった下水場は、罠だったんだ。
それでACが出てきて、そのACに乗っていたのがインフェルノって言うレイヴンで。その、あの・・・。」
楚良は、焦って言っていることがちぐはぐしていたがクライン達には、ちゃんと分かったらしい。
「イ、インフェルノだと!奴は、生きていたのか!?楚良。それは、間違いないんだな?」
「ああ。間違いない。オペレーターのリアンもそう言ってたから。」
「そうか。おい、ナタラージャ。今から全員に聴衆をかけろ!広場に集めるんだ!」
「分かった。」
ナタラージャは、病室を出て放送室へ向かった。他の上層部も病室を出て行った。
 
「インフェルノ。これは、どういうことだ。私に分かるように説明しろ。」
「俺は、俺のやり方がある。管理者には、迷惑をかけた覚えはないのだが。これでは、不満か?」
「おまえの機体は、あまりにも強すぎる。慎重に使わなければ己の命を落とすぞ。」
「けっ。あんたに心配されるほど俺は、甘くない!」
「なら、いいのだがな。もう、行っていいぞ。広場には、もう全員集まってるみたいだからな。」
インフェルノは、何も言わずにその部屋を出た。そのまま広場に向かった。
「なぁ、インフェルノが急に集会なんてめずらしいな。どうしたんだろ?」
「さぁな。なんか緊急の用じゃないの。あ、来た。」
「よく聞け。あと一ヵ月後、グローバルに戦争を申し渡す!この戦争には、全員参加してもらおう。
逃げたい者は、今すぐこの会社をやめろ。そんな腰抜けは、我々にとって邪魔でしかないからな。
さまぁ、逃げたい者は、この広場を出ろ!」
インフェルノがそう言ったが誰一人として広場から出なかった。そのままインフェルノは、続けてきた。
「そうか。では、説明しよう。この戦争は、勝たなければ意味がない。
勝ってグローバルに強さを教えてやり、この世を支配するのだ。これは、そのための見せしめでもある!
だが、弱い者が前に出ても意味がない。よって、これからアリーナを行う。
上位十名は、そのままにし、それ以下の者は、アリーナの準備をしろ!これは、本当の戦いだと思ってやれ。
しょうもない戦いをした者には、罰則をあたえる。戦い内容は、各ランクの代表に伝える!以上!」
インフェルノがそう言い終えると、カオス・ソルジャーが、
「全員アリーナの準備にかかれ!下のランクから始めるぞ!」
全員が広場を出てアリーナの準備にかかった。
そのころ、グローバルでも聴衆が行われ、みな日々のトレーニングを欠かさずやるようにという忠告だった。
楚良を除いた三人は、エクレールの部屋に集まった。
「グローバルに伝説のレイヴンが居たなんてなぁ。それもよりによって今回の敵のボスだろぉ。勝てるのかなぁ。」
「そんなこと言ったてしゃーないよ、オルテガ。俺たちもやれるだけのことをしようよ!
その頃になったら楚良も復帰してる頃だから、楚良も戦いに加わるんだろなぁ。」
「ああ。そうなるだろうな。でも、戦いが終わって、何も残ってないってのは、避けたいな。
みんな無事で帰ってこれればいいんだけどなぁ。」
「今から言ったって始まらないさ。俺たちも、自分の力を上げていかないと。
俺、アリーナに出てくるわ。ランク上げにな。おまえらは?」
「俺らだってアリーナに出るさ。」
「じゃあ、誰がCランクの代表になれるか競争しようか?」
「ああ!競争だ!」
「おう!」
三人は、それぞれの戦いの準備をしにエクレールの部屋を出た。
この時この会社、いや、この世界で誰も戦いの規模を知っている者は、いなかった。
作者:テロメラーゼさん