サイドストーリー

第三話 仲間への思い
「その程度の攻撃では、俺を倒すことなど到底無理だな。」
「ちっ。リアン!あと、どのぐらいで仲間が来るんだ?」
「あと5分です!」
「じゃあそろそろ終わらせようか。ザコでも集まれば少々ウザイからな。」
     ドゴーン  バシュー  チュンチュン
「な。こんな攻撃が。」
インフェルノが放った攻撃とは、実弾イクシードオービットを発動させ、肩からイクシードを放ち、
さらにその追加ミサイルを使い、左手からは、グレネードを撃ってきていた。その同時攻撃に楚良は、混乱していた。
「くそっ。こんなの有りかよ。このままじゃあ・・・。」
「戦いの褒美として貴様に俺の機体の秘密の一つ目を見せてやる。第一形態オール解除!」
そう言うと、インフェルノの機体から赤い光が出た。楚良は、眩しすぎて目をつぶった。
そして楚良が目を開いたときには、インフェルノの機体がACの4倍は有りそうな、低空飛行型の戦闘兵器になっていた。
「インフェルノ。その機体を、出して プッ」
インフェルノは、通信を切った。
「なんだその機体は!そんなのどこの所属部隊でも見たことないぞ。」
「あ、あれは、禁断の機体、ドラゴン・ジャッカル・ガンナー。略してDJG。
あんなのACで勝つことは、無理です。やはり逃げてください。」
「さぁ、消えてくれ。」    キュウィーン  ピュンピュン
「ぐわぁーー!!」
「楚良ー!!応答してください。楚良!」
「ふふふ、あーはははははははは!さて、死んでもらおう。」
「おーい!!楚良!どこだぁ!いたら返事しろ!」
「ちっ。どうやら味方が来たようだな。運のいい奴だ。じゃあ上層部にこう伝えろ。戦争までもう少しだ。
グローバルの弱さを見せてくれ。そして強さというものをシルバー・タイラントが教えてやる。
この世界でレイヴンを統一するのは、シルバー・タイラントだ、ってな。あと君の死は、その時まで楽しみをとっておくよ。
あと、君の勇気だけは、褒めてあげるよ。ただ、その弱さは、なんとかした方がいいかもな。じゃあ、また。次は、戦争の時に。」
そう言うと、インフェルノは、奥へと去っていきレーダーから消えた。楚良の意識は、それと同時に遠のいていった。
 
「あの楚良ってやつ。あいつは、強くなるな。おい、ミソラ。帰還しだい集会を開く。全員広場に、集合させていろ。
あと、カオス・ソルジャーとの通信を開放してくれ。」
「分かりました。で、通信を開きます。」
「なんだ、インフェルノ。」
「大型機動兵器の準備を頼む。あいつを解放させ、グローバルの地域で暴れさせてやれ。」
「了解した。」
インフェルノは、通信を切った。
「さてどれだけの犠牲が出るか。楽しみだな。ふふふ、あーはははははははははは!!!」
コックピットのなかで、またインフェルノの笑い声が響いた。
作者:テロメラーゼさん